日本産業看護学会第12回学術集会

日本産業看護学会 第12回学術集会

ご挨拶

時下、皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より日本産業看護学会の活動に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、日本産業看護学会第12回学術集会を2023年10月28日(土)、29日(日)に、静岡県コンベンションアーツセンター グランシップにて開催させていただくこととなりました。

近年、減少し続けた労働災害発生件数は微増傾向に転じてきました。さらに、業務上疾病件数も新型コロナウイルス感染件数を除くと横ばい状態が続いています。また、ICTの進展や働き方の変化などにより従来の職業性疾病に加え、メンタルヘルス対策や過重労働対策、健康づくり対策も産業保健の重点施策となっています。これらに加え、新型コロナウイルス感染症拡大によりリモートワークなどの新しい就労形態が迅速に進み、健康支援にもこれまでとは異なる対応が求められています。このような変化に柔軟かつきめ細やかに対応するには、産業看護職の支援対象者を全人的にとらえ、その人に適切な支援を提供する能力が重要であると思います。

第12回学術集会は「とどけ!すべての働く人々への健康支援~産業看護の力の結集~」をテーマに、大企業のみならず中小零細企業で働くすべての人々にスポットを当て、産業看護職がその人々に必要な支援を提供するための実践方法を学び合い、実践能力を高めていかれることを目指します。それにより、すべての働く人々が健康かついきいきと働けることに貢献したいと思います。シンポジウムやワークショップ、教育講演等のプログラムを準備し、皆様とともに考えていきたいと思います。

本学術集会は現地開催をいたしますが、ご多忙の皆様や遠隔地の皆様が参加しやすくなるようにオンデマンド配信も行います。多くの皆様のご参加を富士の国静岡にて関係者一同心よりお待ちしております。雄大な富士山を眺めながら仲間とともに産業看護について語り合う時間をもち、心身共にリフレッシュされ、翌日からの活力につなげてくださることを願っております。

令和5年4月吉日
日本産業看護学会第12回学術集会長
畑中 純子
(静岡県立大学看護学部公衆衛生看護学 教授)

日本産業看護学会